「美しいバラにはトゲがある。」といいますが、鋭いトゲも病気と害虫には何の役にも立ちません。バラは元来丈夫な植物なのですが、美しさを追求する改良を続けたあまり、丈夫さがスポイルされたようです。バラを上手に育てる第一のコツは、病気と害虫から、バラを守ってやることにつきます。
バラを冒す病気の中で、最も怖いのは“黒点病”です。この病気は、葉の表面に黒いスポットが現れて気がつくのですが、その時はすでに葉の内部まで病菌に冒され、壊死した状態が黒点となっているのです。放っておくと、次々に伝染し、冒された葉は落葉し、樹勢を弱め、ひどい時は枯れることもあります。
うどん粉病は、真夏を除いて、かなりはびこりやすい病気です。白いうどん粉をまぶしたようなもので、垣根のまさ木などにもよく見られます。この病気で枯れることはありませんが、葉が変形したり、生育が阻害されたりするので、やはり予防と治療に努めなければならない病気です。
そのほか、根頭がんしゅ病や灰色かび病、ベト病なども怖い病気です。
害虫の代表は、アブラムシです。バラの樹に一年中寄生している害虫ですが、防除は比較的容易です。放置すると樹液を吸われ、生育が妨げられます。
ハダニは、バラにとっては恐ろしい害虫です。葉裏に寄生し、葉を黄変させ、落葉させます。
そのほか、バラゾウムシ、ゴマダラカミキリムシ、カイガラムシなど、手強い害虫が目白押しですから、害虫防除に気が抜けません。
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